鹿鳴館サロン
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官能文学辞典

   その一. 序文
   その二. 「読まなかった」
   その三. 「解剖ごっこ」
   その四. 「覗いていたもの」
   その五. 「お馬さんごっこ」
   その六. 「小部屋」
   その七. 「映画の記憶」
   その八. 「記憶している性癖」
   その九. 「消えた雑居ビル」
   その十. 「卒業アルバム」
   その十一.「特別編」
   その十二.「祖父の家」
   その十三.「ラジオ放送」
   その十四.「路地」
   その十五.「記憶から消えた女の子」
   その十六.【未定】

 


筆者のこと(特別編)

  筆者がこの数年で書いているものは、どうしても書きたかったものだ。このサイトにおける企画も、これまでのエロ本人生において、どうしても書いておきたかったものがほとんどだ。書いておきたいと思いながら、エロ本というビジネスの中では書けないかった、あるいは書かせてもらえなかったものなのだ。 
  その中で、さらに、これだけはどうしても書いておきたかったというものがある。それが、この風景違いだった。これはもちろん記憶の間違いから作られたところ企画で、まあ、ようするに単純に記憶違いのことなのだが、ただの記憶違いと言い切ってしまうには、あまりにも不可思議だというものが多く、これを小説としてまとめてみたかったのだ。 
  筆者は、マニア雑誌で、さまざまなマニアや性異常者や性犯罪者、そして、風俗店関係者、風俗嬢たちにインタビューする傍らで、雑誌記事とは直接関係のない話を集めて来た。初めての体験とか涙の理由、風俗嬢たちのペニス論、さらに、窓に関する話、そして、この不可思議な記憶違いの話がそれなのだ。 
  おもしろいことに、マニアの人たちには、たいてい、この幼年期、あるいは大人になった後でも、性に関連して不可思議だと思われるような記憶違いの体験を持っているのだ。 
  そして、それらの話を収集してみると、それがその人のマニア性と微妙に関連していることが分かってきた。筆者はそこに興味があった。 
  もちろん、筆者もマニアであるから、そうした記憶違いは少なくない。この小説は、筆者が収集した話の中に筆者自身の話も混ぜて構成されている。ところが不思議なもので、他人の話を混ぜてこれを作り、後に読み直すと、筆者には、自身の体験か誰かから聞いた話なのか分からなくなることがある。これが「風景違い」なのだ。





















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