鹿鳴館サロン
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官能文学辞典


   その1.                        
   その2.                        
   その3.                        
   その4.                        
   その5.                        
   その6.                        
   その7.                        
   その8.                        

 


その5.


 鹿鳴館サロンははじめてサロンを訪れる人に冷たい、常連の人たち同士でしか楽しめない、と、そのように言われているらしい。
  その通りなのではないだろうか。
  サロンをはじめた頃、常連の人の中には、新しい人が来たときには、皆に紹介してあげるべきだと言う人が少なくなかった。また、イベントのときには、全員が自己紹介をすべきだという意見もあった。
  しかし、そうしたことを鹿鳴館サロンはしてこなかった。はじめての人を歓迎しない、それが鹿鳴館の流儀なのだ。歓迎しないが阻害もしない。
  大人のサロンとはそうしたものではないのだろうか。自己紹介が必要だったり、先生が代表して転校生を紹介しなければならないのは、それは相手が 子供だからなのではないだろうか。大人なら、必要とあれば自ら「はじめまして」と、隣の人ぐらいには挨拶するし、それができない人もサロンはむしろ歓迎し ている。社交性のない人は、ただ、黙ってサロンにいてくれればそれでいいのである。
  気になれば誰かが「はじめての方ですか」とか「どんな趣味なんですか」と、尋ねることだろう。お互いに大人なのだから、そんなことは個人的にやればいいのだ。
  著者は鹿鳴館の執事であって、この主催者でもなければ、SMの先生でもない。先生でもないものが「じゃあ、今夜は端の人から順番に自己紹介をし てください」などと、何の権利があって言えるものか。著者はそんな偉いものではない。偉いどころかどちらかといえば世の中から落ちこぼれたクズなのだ。
  ああ、ただ、著者はしばしば、自らのことをこうして卑下して言うし、それはもちろん本気なのだが、頼むから、調子にのって、著者に対してそうした扱いはしないでもらいたい。分かっているし、自分で言うのはいいが他人からは言われたくないものなのだ。
  しかし、そんなダメな人間が先生顔して、サロンに集まる人たちに対して指導的に振舞うのは、これは滑稽というものだろう。また、サロンに集う人たちにはそんなお節介の必要はないことだろう。大人なのだから。
  ただ、実際、そうしたことをすべきだと主張するようなタイプの人はサロンには来なくなってしまう。それはそれで仕方ないことなのだが、残念である。きっと、そうした人たちはめだかの学校にでも行ったのに違いない。

  サロンに集まる人は大人なのだから「大人として振る舞い自由にすべき」なのだ。それが大人のサロンというものなのではないだろうか。何かを強制されなければならないような子供はサロンに来る必要はないのだ。違うだろうか。



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