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禁じられたオナニー

 彼女はゆったりとしたジャケットを脱ごうとしなかった。そして、ジャケットのポケットに入れたままの右手を出そうともしなかった。左手だけで器用にチーズを口に入れ、ラム酒でそれを流し込んでいた。ジャケットの下にはフレアーのロングスカート。もしかしたら肌を晒すことを恐れているのかもしれないと私は思った。
「今度はあなたの番ですよ」
「でも、私には、みなさんのような体験は何もないんですよ。普通のセックスしか経験がありませんし」
「ええ、セックスはそうなのでしょうね。でも、オナニーは違うのではないですか。話してください。あなたがはじめてオナニーに目覚めた頃の話」

 股間に触れると気持ちいいとうことを知ったのは記憶にないほど幼い頃でした。祖母にそれを指摘され厳しく咎められました。下半身に触れると気持ちいいということを他の女の子に話したのですが、誰れも同意してくれませんでした。皆、エッチと言って笑うだけでした。もちろん、オナニーの意味など誰れも分からなかったはずです。ただ、アソコはエッチなところで、エッチなところを触るのはエッチな行為だとそれだけのことだったと思います。
  それからしばらく、アソコに触れるのをガマンしようかと思いました。でも、ダメだったんです。ガマンができないんです。ガマンのできない自分はかなりおかしいのだと悩みました。その頃、精神に異常があるというような話しを大人の会話の中に聞いていましたから、自分もそれに違いないと思ったのです。
  祖母がお姉さん、当時、二十代の若奥さんだった伯母なんですけど、そのお姉さんに、私のことを話しているのもショックでした。彼女は小学校の先生だったので、祖母は彼女に相談したのだと思います。
  彼女が私に何て言ったのかは覚えてません。ただ、私にとってそれがショックだったことだけはハッキリと記憶しています。私はそれが誰れにも知られてはいけない秘密だったのだと思いました。
  それからは、こっそりとアソコに触れるようになりました。
  でも、不思議なんです。こっそりとそれをするようになると、行為はますますエロティックなものになってしいまうのです。ただ、アソコに触れるというだけの行為が、とてもいかがわしいものになり、ついには、幻想をともなう行為にまでなってしまったのです。最初は、何かを考えてアソコに触るなんてことはしていませんでした。ところが、隠れてしなければならないと思った頃から、その行為を見つけられるという幻想がついてまわるようになったんです。
  お姉さんが優しい笑顔で私に「皆にどんな恥ずかしいことをしているのか見てもらいましょうね。そして、そうすれば、あなたにも、それがどんなに恥ずかしいことなのか分かるはずだから」と、言って、私を家族や友だちの前で裸にするのです。
  裸を見られるというだけでも恥ずかしいのに、私は皆の前でアソコに触れなければならないのです。触れれば気持ちよくなってしまいます。それも皆に見られるのです。
  同じ頃、テレビで女の子が縛られて監禁されてしまうというシーンを見ました。監禁するのは同じ歳の女の子なんです。その女の子は宇宙人だか何かに操られているんですね。でも、縛って監禁して、その上、逃げようとする女の子のお尻を罰として打ったんです。確か指揮棒のようなものだったと思います。もちろん、スカートの上から打つだけなんですよ。でも、それだけでも私には衝撃でした。
  それから私はお姉さんにオナニーしているところを見つけられて、皆の前で全裸にされ、そこでオナニーさせられて、感じるとその度に罰としてお尻を叩かれるという妄想でオナニーするようになりました。
  ですから、オナニーはいつも、誰れかに気づかれそうなギリギリのところでしていました。
  たとえば、家に誰れもいないときに、全裸になってキッチンでオナニーしたり、友だちが遊びに来る前にギリギリまで全裸でオナニーしたりしていました。もう間に合わない、オナニーしていたことを知られてしまう、と思うと興奮しました。
  もちろん、その頃は、ただ、その部分から手を離しさえすればいいわけです。誰れにもオナニーしていたなんて思われないのです。もっと、幼い頃には、パンツの上から、その部分を触っていたので咎められたのです。
  全裸になるようになったのは、、オナニーでなくても、何か怪しいことをしていたと思わせようとしていたからだと思います。
  中学生の頃には、その欲望はますますエスカレートしました。休み時間にトイレでアソコに子供の玩具のプラスチックでできたアクセサリーを入れるんです。そのまま、授業を受けます。授業中にアソコを動かすと、アクセラリーもいっしょに動くのが分かるんです。少しですが音もします。その音を誰れかに気づかれるのでは、と心配します。それがいいんです。もちろん、次の休み時間には取ります。もし、立って歩かなければならなくなったりしたらたいへんだからです。パンツは穿いてますから落とすことはありませんが、アソコから抜けてしまえばパンツの中で、ジャラジャラと音をさせてしまうかもしれないからです。
  妄想では、何かをポケットに隠していると疑われて、でも、ポケットには何もなくて、放課後、先生と二人のときに、実はパンツの中で、その前はアソコに入れてました、と告白させられすのです。叱られたあげく、私は教室でお尻を叩かれます。もちろん、パンツは脱がなければなりません。
  お尻を叩かれるとピシャリと乾いた大きな音がします。痛みよりも、その音を誰れかに気づかれるのではないかと、そればかりが気にかかるのです。
  そうした妄想は日に日に激しくなりました。他の女の子たちが恋愛とセックスの話しに熱中する頃、私はオナニーのことばかりを考えていました。セックスの快感はその頃には想像できませんでした。私にとっての性は快感ではなく罰になってしまっていたからです。オナニーが止められない淫乱な自分を誰れかに咎めて欲しい、できればお仕置きされて淫乱さに歯止めをかけて欲しい、そんなことを考えていたのだと思います。
  家でのオナニーも、リスクの高いことばかりするようになりました。
  家族がいない昼間、窓を開け、アソコに何かを入れ、そして、うつ伏せになって頭から布団をかぶります。お尻だけ窓に向けて高く突き上げます。大きな家ではありませんから、もし、通りに人が通れば、何をしているか分かってしまいます。でも、私は頭から布団をかぶっているのですから、見られていることさえ気づけないのです。
  それをするときには、心臓が破裂するほどドキドキしました。
  早熟な私のお尻はすでに大人の女のそれと変わりなかったと思います。そんな光景を見たら、きっと、そのまま犯されてしまうと思いました。それでもいい、いえ、そうされたいと望んでいたように思います。
  もちろん、あまりにも怖いので、長い時間そうしていることはできませんでした。ですから見つかることもなかったのです。
  高校生になる頃には、下半身全裸で窓のところに立ったままオナニーするということをするようになりました。下半身は窓の外からは見えませんでした。ちょうど腰の辺りから上に窓があったのです。ですから、外からは服を着た私しか見えません。
  一度、学校を休んだ日。近所の男の子が通りで遊んでいて、それを見ながらオナニーしている私に話しかけて来たことがありました。興奮しました。その男の子の母親もそばにいました。私は朝は具合が悪かったのに、午後になったら治ってしまったというようなことを話していたと思います。でも、アソコにはジュースの瓶がかなり深くまで入っていました。
  処女を失ったという感覚はないんですけど、でも、そのときには、すでに処女ではなかったと思います。その後、初体験をしたときでも出血はありませんでしたからね。もちろん痛みもありませんでした。男の人のモノより大きなモノをすでに入れてしまっていたからだと思います。
  その男の子の母親とは十分近く話したと思います。その間に何度か男の子が私のそばまでボールを取りに来ました。子供ですから、何してるの、と窓から中を覗くことも考えられました。子供の身長でも少し無理をすれば部屋の中を覗くことはできます。
  そうしたら、私は下半身裸で、しかも、小さなテーブルにジュースの瓶を置き、その瓶をアソコに入れているのが分かってしまうのです。
  そんなものを子供に見せたと分かったら、あの優しそうな母親はどんなに怒ることかと思うと、本当に興奮しました。何度となく出し入れしていた瓶がヌルヌルになって、苦もなく奥まで入るようになりましたから、それだけでも、いかに私が興奮していたか分かってもらえる思います。

「今も、アソコには三つのローターが入っています」
「そして、今まで、あなたは誰れにも罰してもらえなかったんですね。女の子なのにオナニーが好きなんて、本当に悪い子なのに、誰れにも見つけられないまま、そんなに大きくなって、ついでに淫乱さも、そんなに大きく育ててしまったというわけですね」
  彼女は床にしゃがみこんでしまった。ジャケットのポケットから取り出したものを、こっそりと右手に隠して出した。ピンクのローターだった。必死に隠したつもりらしいが、コントローラーが付いたままでは、すぐに分かってします。スカートの裾からローターと、両手を差し入れ、下半身で何やらしているらしい。
「もしかしたら、私に秘密で、ローターをさらに、ひとつ多く入れようとしているんじゃないですか。その動きはいかにも怪しいですよ。私に自分のことを告白しながら、すっかり興奮してしまったのですね」
「ああ、言わないで」
「そうかんたんに許してあげるわけにはいかないですねえ。まずは、立ちなさい。お仕置きをはじめます。お尻を打ってあげるから、スカートとパンツを脱いで、そこに立ちなさい」
  彼女はもじもじとして動かなかった。
「言うことがきけないなら、お仕置きはもっと酷いものになるよ。今なら、お尻を打つだけで許してあげるんですから、さあ、お脱ぎなさい」
  語気を強めて私が言うと、彼女は観念したように立ち上がりました。
「恥ずかしいです」
「あんな恥ずかしい話しをしておいて、もう、それ以上に何を恥ずかしいことがあるのかな。さあ、いい子だから、下半身だけ晒しなさい。いけない下半身だけを罰してあげますから」
  彼女はスカートはそのままパンツを取った。ピンクのレースのパンツだ。彼女の年齢にしては、やや少女趣味的なものだった。
「それだけじゃないよね」
「はい」
  小さな声で返事をすると、彼女はスカートのファスナーを降ろした。ローターのコントール部分が太ももの辺りにぶら下がっていた。どうやらスイッチは入れていなかったようだ。太ももは細く、そして、白かっった。超ミニのスカート程度の裾の長さになったジャケットがかろうじて下半身を隠しはしたが、しかし、白くやわらかそうな太ももの上にある巨大なクリトリスは、そのジェケットの裾を押し上げるかのようにして、露出していた。
「恥ずかしい」
「それは恥ずかしいよ。女の子のくせに私のペニスより、はるかに大きなクリトリスなんだからね」
  私は優しく、彼女のペニスを手にくるんであげた。皆も興奮しているのだろう、私がそのペニスを口に含むことを期待しているらしいことが痛いほど分かった。そして、私は彼女にそこまでしてあげるべきなのかどうかで悩んでいた。


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